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監査ログ ― 「誰が・いつ・何を」に後から答えられるようにする

目安学習時間 10分

課題

全問正解でレクチャー完了です。

【問題1】

監査ログの書き方として、この講座の考え方に合うものはどれですか。

[選択肢]

【問題2】

監査ログに「成功した操作だけ」を残していると、後から困ることとしてこの講座が挙げているものはどれですか。

[選択肢]
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学ぶ目的

いつか必ず聞かれる問い

  • 「この求人を消したのは誰ですか」
  • 「私の情報を見た人はいますか」
  • 「漏れたトークンで、何をされましたか」

どれも、事が起きる前から記録していなければ答えられません。記録はあとから足せますが、足す前の分は戻りません。だから、認証・認可を作るときに一緒に決めます。

何を残すか

項目 例
誰が どのアカウントが、どの鍵(接続)を使って
いつ 日時
何を 操作の種類(読む・作る・直す・消す)と、対象・件数
結果 成功・権限で拒否・失敗
どこから 接続元・使ったアプリ

naminori の例:AI 接続の操作ログ

naminori の管理者向け・会員向けの AI 接続では、操作ログを次のように残しています。

  • リクエストごとに1件。認証の失敗や権限による拒否も記録する
  • 操作の種類・対象・件数・結果・接続元を残す
  • 個人情報に触れた操作かどうかを記録する
  • 引数の中の個人情報や秘密の値は伏せて残す。メールを送る操作は、引数そのものを残さない
  • 接続(鍵)を消しても、ログは消えずに残る

後から困ること

  • 成功した操作だけを残す。 拒否された試みが見えないので、誰かが権限の外を探っていても気づけません
  • 中身をそのまま書く。 パスワード・トークン・個人情報がログに残ると、ログが漏れたときの被害がそのまま大きくなります。ログは本番のデータより多くの人が見ることが多いので、なおさらです
  • アカウントを消すとログも消える作りにする。 一番調べたいとき(不正なアカウントを止めたあと)に、記録が消えています
  • 本人に知らせない。 「自分はやっていない」と気づけるのは本人だけです。naminori では、二段階認証の有効・無効が切り替わったら本人にメールで知らせています(第4回)

この講座のまとめ

  • 認証と認可を分け、入ってくる主体と入口を最初に数える
  • トークンは有効期限と止め方を先に決める。JWT の中身は読める
  • パスワードは後から強くできる形で保存し、試行の制限で本人を締め出さず、登録の有無を漏らさない
  • 多要素認証は、全部の入口と、失くした日の復旧まで決めてから出す
  • 外部のアプリには、パスワードではなく範囲を絞った鍵を、認可コード+PKCEで渡す
  • 判定は「操作をしてよいか」を1か所で聞き、既定は拒否
  • 特権は普通の権限と分け、代理ログインは本人と区別する
  • 誰が・いつ・何をしたかを、拒否も含めて、中身を伏せて残す

このレクチャーで学ぶこと

  • 後から聞かれる問いと、記録が要る理由
  • 監査ログに残す項目
  • naminori の AI 接続の操作ログ
  • 記録の作り方で後から困ること
  • 講座のまとめ

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