未経験者向けのエンジニア求人は怪しい?失敗しない求人選びのポイントを解説

未経験からエンジニアを目指す方にとって、「未経験者歓迎」の求人は魅力的です。しかし、中には「怪しい」と感じてしまう求人が存在するのも事実です。
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未経験者向けのエンジニア求人は怪しい?失敗しない求人選びのポイントを解説

未経験からエンジニアを目指す方にとって、「未経験者歓迎」の求人は魅力的です。しかし、中には「怪しい」と感じてしまう求人が存在するのも事実です。
この記事では、未経験者向けのエンジニア求人を見極めるためのポイントや、安心して働ける求人の特徴について、エンジニア転職の専門家の立場から詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
また、未経験者や初心者からのITエンジニア転職に特化した転職サービスのナミノリでは、未経験者に向けたエンジニアの求人を多数紹介しています。未経験者向けの求人を探している方は、ぜひご活用ください。
なぜ未経験エンジニアの求人に「怪しい」と感じるのか?

未経験者向けのエンジニア求人に対して、なぜ「怪しい」という印象を持つ人がいるのでしょうか。その主な理由は、IT業界の人材不足を背景とした、一部の企業による誇大広告や、労働条件の曖昧さにあります。
「未経験でも高収入」「誰でも簡単」といった言葉で求職者を集め、実際には過酷な労働環境や低賃金で働かせるケースも残念ながら存在します。
「プログラミングスクールに通えば必ずエンジニアになれる」といった広告も多く、本当に未経験でも大丈夫なのかと疑心暗鬼になってしまうのも無理はありません。だからこそ、正しい知識を身に着けて、求人情報を見極める必要があります。
怪しい求人を見分けるための4つの注意点

未経験者をターゲットにした求人の中には、注意が必要なものも存在します。怪しい求人を見分けるための注意点は、主に以下の4つです。
- 会社の情報が少なすぎないか
- 年収が高すぎないか
- 具体的な仕事内容が分かりにくくないか
- 労働条件と福利厚生に不自然さはないか
会社の情報が少なすぎないか
求人情報に記載されている会社情報が極端に少ない場合、注意が必要です。
例えば、会社名、所在地、代表者名、設立年月日、事業内容などの基本的な情報が不足している場合は、実態の不明瞭な会社である可能性があります。公式サイトが存在しない、または公式サイトの内容が薄い場合も同様に注意が必要です。
信頼できる企業であれば、求職者向けのWebサイトを別途用意するなど、良い人材に来てもらうために自社の情報を積極的に公開していることが多いでしょう。極端に情報が少ない場合は、その会社についてさらに詳しく調べる必要があります。
年収が高すぎないか
未経験者向けの求人にもかかわらず、相場よりも明らかに高い年収が提示されている場合は注意が必要です。
未経験者の場合、最初はスキルや経験が不足しているため、ある程度の年収からスタートするのが一般的です。あまりにも高すぎる年収は、過酷な労働条件や、達成困難なノルマが課せられる可能性があることを示唆しているかもしれません。
現実的な年収の範囲を理解して、相場からかけ離れた求人には注意しましょう。同業他社の求人や、転職エージェントの情報などを参考に、適正な年収水準を把握しておくことが大切です。
具体的な仕事内容が分かりにくくないか
求人情報に記載されている仕事内容が抽象的で、具体的に何をするのかが分かりにくい場合も注意が必要です。
例えば、「プログラミング」「システム開発」といった漠然とした表現だけでなく、「どのような言語やフレームワークを使用するのか」「どのようなプロジェクトに関わるのか」といった具体的な情報が記載されているかを確認しましょう。
具体的な仕事内容が不明瞭な場合、入社後に想定していた業務と異なる業務を任される可能性があります。不明な点は、面接などで積極的に質問して確認をしましょう。
労働条件と福利厚生に不自然さはないか
労働時間、休暇、社会保険、福利厚生などの労働条件が、一般的な企業と比較して不自然な点がないかを確認しましょう。
例えば、残業時間が極端に長い、休日が少ない、有給休暇が取得しにくい、社会保険が完備されていない、といった場合は注意が必要です。また、「家賃補助」「社員旅行」などの福利厚生が過剰に充実している場合も、他の部分で条件の悪い可能性があるため、注意深く確認しましょう。
労働条件は、働く上で非常に重要な要素ですので、しっかりと確認することが大切です。
未経験エンジニアが求人を選ぶ際のポイント

未経験者がエンジニアの求人を選ぶ際に、特に注意すべきポイントは以下の5つです。
- 企業の情報を公式サイトやSNSで調べる
- 口コミサイトで企業情報を調べる
- 求人情報を詳細に確認する
- 複数の求人を比較検討する
- 面接で積極的に質問する
これらのポイントを押さえることで、より自分に合った、安心して働ける企業を見つけられるでしょう。
企業の情報を公式サイトやSNSで調べる
求人情報だけでなく、企業の公式サイトやSNSをチェックすることがポイントです。
公式サイトでは、企業の理念、ビジョン、事業内容、社員紹介などが掲載されていることが多く、企業の雰囲気や社風を知る手がかりになります。
SNSでは、社員の投稿や、企業に関する口コミなど、よりリアルな情報を得られる可能性があります。
複数の情報源から多角的に企業を調べることで、より深く企業を理解することができます。積極的に情報収集を行い、企業の全体像を把握しましょう。
口コミサイトで企業情報を調べる
企業の口コミサイトを活用することも有効です。
社員や元社員が、企業の内部情報、労働環境、社風などについて、率直な意見を投稿していることがあります。良い口コミだけでなく、悪い口コミも参考にすることで、企業のメリットとデメリットを客観的に把握することができるでしょう。
ただし、口コミはあくまで個人の意見であり、全てを鵜呑みにするのではなく、参考程度に留めましょう。複数の口コミサイトを比較検討して見極めることが大切です。
求人情報を詳細に確認する
求人情報に記載されている内容は、隅々までしっかりと確認しましょう。特に、仕事内容、応募資格、給与、勤務時間、休日、福利厚生などの項目は重要です。不明な点や疑問点があれば、遠慮せずに企業に問い合わせるようにしましょう。曖昧なまま入社してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。求人情報は、企業との最初の接点です。しっかりと確認し、納得した上で応募することが大切です。
複数の求人を比較検討する
1つの求人情報だけを見て判断するのではなく、複数の求人を比較検討することが重要です。
複数の求人を比較することで、それぞれの企業のメリット・デメリットが明確になり、より自分に合った企業を見つけやすくなります。また、業界全体の相場観を把握することもできます。
比較検討する際は、給与だけでなく、仕事内容、労働条件、福利厚生、企業の将来性など、総合的に判断することがポイントです。
また、未経験者や初心者からのITエンジニア転職に特化した転職サービスのナミノリでは、未経験者に向けたエンジニアの求人を多数紹介しています。未経験者向けの求人を比較検討する際に、ぜひご活用ください。
面接で積極的に質問する
面接は、企業について直接質問できる貴重な機会です。求人情報や企業のWebサイトだけでは分からないことを、積極的に質問しましょう。
例えば、具体的な仕事内容、チームの雰囲気、教育制度、キャリアパスなどについて質問することで、入社後のイメージを具体的にすることができます。
また、質問することで、企業に対する熱意や意欲をアピールすることも可能です。面接は、企業から評価される場であると同時に、自分自身が企業を評価する場でもあります。積極的に質問し、入社後のミスマッチを防ぎましょう。
「怪しい」と感じた求人の具体的な事例とその理由

「怪しい」と感じてしまう可能性のある求人の具体的な事例と、その理由について解説します。これらの事例を参考に、求人情報を見る際の注意点を理解しましょう。
事例1:「未経験」が過剰に強調されている
「未経験者大歓迎!」「未経験からでも高収入!」など、「未経験」であることが過剰に強調されている求人には注意が必要です。
このような求人を出している企業は、離職率が高い、育成体制が整っていない、などの問題を抱えている可能性があります。
未経験者を歓迎する理由が明確に記載されているか、具体的な教育制度やサポート体制が整っているかを確認しましょう。
事例2:技術要件が具体的に記載されていない
「プログラミング経験不問」と記載されているにもかかわらず、具体的な技術要件(使用する言語、フレームワーク、ツールなど)が全く記載されていない求人も注意が必要です。入社後に、自分が全く知らない技術を求められる可能性があります。
未経験者向けの求人であっても、Web開発やスマホアプリ開発など、ある程度の技術的な方向性は示されているはずです。自分が学びたい技術と、企業が求める技術の方向性が一致しているかを確認することが大切です。
事例3:「スキル不要」「研修が充実」などのアピールが多い
「スキル不要」「研修が充実」といった言葉は魅力的に聞こえますが、これらの言葉だけを鵜呑みにしてはいけません。研修内容や期間、研修後の業務内容などが具体的に記載されているかを確認しましょう。
また、研修期間中の給与や待遇についても、明確に記載されているかを確認することが重要です。「研修が充実」と書いてあっても、実際には簡単なOJTのみで、十分なスキルが身につかないケースもあります。研修内容について、具体的に質問できるように準備しておきましょう。
事例4:昇給規定や評価基準が書かれていない
昇給規定や評価基準が明確に記載されていない求人も注意が必要です。
どのようにすれば給与が上がるのか、どのような成果が評価されるのかが不明確だと、モチベーションを維持することが難しくなります。また、不当な評価を受ける可能性もあります。
入社後のキャリアパスや、評価制度について、具体的に質問できるように準備しておきましょう。
事例5:研修中の賃金が安く期間も不明確
研修期間中の賃金が、通常の勤務時よりも大幅に低い、または研修期間が明確に定められていない求人にも注意が必要です。
研修期間が長引いたり、研修終了後に正当な理由なく低賃金で働かされたりする可能性があります。
研修期間中の賃金、研修期間、研修終了後の待遇について、明確に記載されているかを確認しましょう。不明な点は、必ず企業に質問し、証拠が残るように書面で確認を取ると確実です。
未経験エンジニアが安心して働ける求人の特徴とは?

未経験からエンジニアを目指す方にとって、安心して働ける企業を見つけることは非常に重要です。
ここでは、未経験エンジニアが安心して働ける求人の特徴を5つ紹介します。これらの特徴を持つ企業は、未経験者の育成に力を入れており、長期的にキャリアを築ける可能性が高いと言えるでしょう。
会社の理念やビジョンが明確になっている
会社の理念やビジョンが明確になっている企業は、社員が同じ目標に向かって働くことができるため、一体感があり、働きやすい環境である可能性が高いと言えます。
また、理念やビジョンに共感できる企業であれば、仕事に対するモチベーションも高く維持できるでしょう。
公式サイトや会社説明会などで、企業の理念やビジョンについて確認し、自分が共感できる求人を選ぶことが大切です。
業務内容が明確になっている
未経験者向けの求人であっても、業務内容が具体的に記載されている企業は、安心して応募できます。
どのようなプロジェクトに関わるのか、どのような技術を使用するのか、どのような役割を担うのか、などが明確であれば、入社後のミスマッチを防ぐことができます。また、業務内容が明確であれば、自分が学ぶべきスキルや、将来のキャリアパスも見えやすくなり、事前の予習もしやすくなるでしょう。
先輩エンジニアの声が聞ける
企業のWebサイトや採用パンフレットなどで先輩エンジニアの声が紹介されている企業は、未経験者の育成に力を入れている可能性が高い傾向にあります。
先輩エンジニアの経験談や仕事のやりがい、職場の雰囲気などを知ることで、入社後のイメージを具体的にできます。可能であれば、面接などで直接先輩エンジニアに話を聞く機会を設けてもらうのも良いかもしれません。
教育制度・研修制度が充実している
未経験からエンジニアになった人にとって、教育制度や研修制度の充実は非常に重要です。
入社後の研修だけでなく、スキルアップのための研修や、資格取得支援制度など、長期的なキャリア形成をサポートする制度が整っている企業は、安心して働ける職場と言えます。
研修内容や期間、費用負担など、教育制度・研修制度の詳細について、就職前に必ず確認しておきましょう。
まとめ

未経験者向けのエンジニア求人の中には、「怪しい」と感じてしまうものも存在しますが、きちんとした求人もたくさんあります。
本記事で紹介したポイントを参考に、求人情報をしっかりと見極めることで、安心して働ける企業を見つけられます。
複数の求人を比較検討し、積極的に情報収集を行い、自分に合った企業を見つけましょう。そして、エンジニアとしての第一歩を踏み出してください。
未経験者や初心者からのITエンジニア転職に特化した転職サービスのナミノリでは、未経験者に向けたエンジニアの求人を多数紹介しています。未経験者向けの求人を探している方は、ぜひご活用ください。