プログラミングスクールでは就職できない?原因と対策、成功への7ステップ

プログラミングスクールに通えば、エンジニアへの就職が可能になるという期待を持つ人は多いでしょう。
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プログラミングスクールでは就職できない?原因と対策、成功への7ステップ

プログラミングスクールに通えば、エンジニアへの就職が可能になるという期待を持つ人は多いでしょう。一方で、スクールを卒業しても就職できない人がいるのも事実です。果たして、プログラミングスクールでは本当に就職ができないのでしょうか?この記事では、就職できない原因と対策、成功への7つのステップを詳しく解説します。
プログラミングスクール卒業生は就職できないのは本当?

「プログラミングスクール卒業生は就職できない」という言葉を聞いて、不安を感じている方もいるでしょう。ここでは、プログラミング業界の現状を明らかにします。
卒業生の就職率は本当に低い?業界のリアルと成功事例
一部のスクールの就職率は低いとされていますが、全てのスクールがそうではありません。スクールやコース、個人の努力によって就職率は大きく変動します。就職支援に力を入れているスクールでは、高い就職率を誇るケースも存在します。
転職保証制度を設けていたり、手厚いキャリアサポートを提供していたりするスクールでは、未経験からエンジニアへの就職を成功させている事例が多数報告されています。重要なのは、スクールの情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報源から客観的に判断し、自分に合ったスクールを選ぶことです。
就職できないケースと成功するケースの決定的な違い
就職できないケースの多くは、受身の姿勢で学習に取り組んでいることが原因です。スクールのカリキュラムをこなすだけで、自主的な学習やポートフォリオ作成を怠っていると、就職活動でアピールできるものが少なくなります。
一方、就職に成功するケースでは、明確な目標を持ち、自主的に学習に取り組んでいる姿勢が共通点として挙げられます。スクールのキャリアサポートを積極的に活用し、アドバイスを受けながら就職活動するのも成功の要因です。
プログラミングスクールに通っても就職できない3つの理由

ここからは、プログラミングスクールに通っても就職できない3つの理由を深堀りしていきます。
本当に「使える」スキルを身につけていない
プログラミングスクールを卒業して就職できない1つ目の理由として、実務で使えるスキルが身についていないことが挙げられます。
多くのスクールでは、プログラミングの学習カリキュラムとして、Webサイトやアプリケーションなどの制作が課されます。しかし生徒の中には、既存のコードをコピペするだけで課題を通過する人が多く、プログラミングを本当に理解していないケースが多いです。
実際、プログラミングの本質を理解しないまま転職活動を始めても、実務で使えるスキルが身についていないと企業側から見抜かれ、就職できない原因となってしまいます。
特に、以下のような実践的な経験が不足していると、就職で苦労する可能性があります。
- 実務レベルのコードを書いた経験
- チーム開発の経験
- フレームワークやライブラリの活用経験
- テストやデバッグの経験
ポートフォリオが企業の求めるレベルではない
プログラミングスクールを卒業して就職できない2つ目の理由として、ポートフォリオが企業の求めるレベルではない点が挙げられます。
就職活動においてポートフォリオは、自身のスキルを企業に示すための重要なツールです。しかし、スクールで作成した課題の寄せ集めのようなポートフォリオでは、他の応募者との差別化が難しく、企業に魅力を感じてもらうことは難しいです。
特に、以下のようなポートフォリオは、企業からの評価が低い傾向にあります。
- 簡単なWebサイトの模写
- 簡単な計算プログラム
- チュートリアルをなぞっただけの制作物
また、ネット記事のコピペだけで作り上げたポートフォリオも、企業側から「本当に理解せずに記載しているな」と判断され、就職できない一因となってしまいます。
具体的な目標を立てていない
プログラミングスクールを卒業して就職できない3つ目の理由は、具体的な目標を立てていないことです。
目標がないまま学習を始めると、モチベーションの維持が難しく、何をどのレベルまで習得すれば良いのかが分からずに、結果的に就職活動で苦労することになります。
プログラミングの世界は非常に広く、Web開発やアプリ開発、データサイエンス、AIなど様々です。目標を設定せず色々な分野に手を出すと、中途半端な知識レベルにとどまってしまい、企業が求める専門性が身につきません。
プログラミングスクール経由で就職を成功させる3つのポイント

先述の就職できない理由を踏まえた上で、プログラミングスクール卒業後の就職を成功させるには、以下の3つのポイントを意識すると良いです。
- 践的なスキルを習得する
- 魅力的なポートフォリオを作成する
- 効果的な就職活動の戦略を立てる
実践的なスキルを習得する
企業は、座学で学んだだけの知識ではなく、実際にコードを書ける実践的なスキルを求めています。特に、バージョン管理システムであるGitHubの利用や、チーム開発におけるコミュニケーションの実践は、面接時のアピールで有効となります。
実際に現場で使用されるフレームワーク・ライブラリに特化したスキルも、企業からの需要が高いです。就職を成功させるには、スクールでの学習だけでなく、自分でプロジェクトを作成したり、インターンシップに参加したりするなど、積極的に実践経験を積むことが重要になります。
魅力的なポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、自身のスキルや経験をアピールするための重要なツールです。質の高い作品を制作しアピールできれば、企業からの評価が高まるでしょう。
ポートフォリオは単にスクールで作成した課題を並べるだけではなく、企業が求めるレベルで作成する必要があります。自分でテーマを設定し、企画から設計、開発、テスト、運用までの一連の流れがわかる成果物をポートフォリオに含めれば、実践的な開発スキルをアピールできます。
Webアプリケーションであれば、誰でもアクセスできるよう公開しておくと、より高い評価が得られるでしょう。ポートフォリオには、開発に使用した技術や工夫した点、苦労した点などを明確に記述することも重要です。
効果的な就職活動の戦略を立てる
単に求人サイトを見て応募するだけでは、就職活動はなかなかうまくいきません。エンジニアへの就職を最短距離で成功させるには、目標とする企業や職種を明確にし、逆算して戦略を立てることが重要です。
スクールのキャリアサポートや、IT企業に精通した転職エージェントでは、内定獲得に向けた戦略立案に対応しています。エンジニアへの就職活動を始める前に、まずは相談してみると良いです。
株式会社シンシアが提供している転職サービス「ナミノリ」では、キャリアカウンセリングから面接対策まで、完全無料で相談できます。未経験からエンジニアを目指している方は、ぜひご利用ください。
内定獲得のための7つのステップ:具体的な行動計画

就職活動では、具体的な行動計画を立て、着実に実行していくことが重要です。以下の7つのステップを参考に、就職活動を進めていきましょう。
ステップ1:理想のエンジニア像を明確にする
エンジニアへの就職を成功させるには、まず理想のエンジニア像を明確にしましょう。
「エンジニアになりたい」という漠然とした目標ではなく、「Webアプリ開発で人々の生活を便利にしたい」「AI技術で社会課題を解決したい」といった具体的な目標を設定すれば、その後のスキル習得や企業選びが効率的になります。
エンジニア向け転職サイト「ナミノリ」では、求人の紹介だけでなく転職に関する相談も可能です。理想のエンジニア像が見つかる手助けとなるので、明確な目標が定まっていない方はぜひご利用ください。
ステップ2:必要なスキルを身につける
理想のエンジニア像が明確になったら、次は必要なスキルを身につけましょう。Webアプリケーションエンジニアであれば、以下のプログラミングスキル・知識が求められます。
- HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド
- Ruby on RailsやPHPなどのバックエンド
- データベース、ネットワークなどの知識
また、AIエンジニアであれば下記のスキル・知識が求められます。
- PythonやRなどのプログラミング言語
- 機械学習、深層学習、数学、統計学など
必要なスキルをリストアップしたら、独学、オンライン学習、スクールなど自分に合った方法で学習計画を立てます。
エンジニア向け転職サイト「ナミノリ」では、実務未経験の方向けに独自の学習コースを備えており、履修することで企業が求めるスキルをアピールできます。全て無料で利用できるので、気になった方はぜひご利用ください。
ステップ3:ポートフォリオを作成する
エンジニアに必要なスキルを身につけたら、次はポートフォリオを作成しましょう。
Web系エンジニアなら、WebサイトやアプリのURL、ソースコードなどを記載するのが一般的です。AIエンジニアを目指すなら、作成したモデルの概要、精度、使用データなどをまとめると良いです。
ポートフォリオは、採用担当者が応募者のスキルを評価する材料となるため、見やすく整理した上で、最新情報を掲載することが重要です。GitHubなどで日頃からコードを管理しておくと、ポートフォリオ作成がスムーズになります。
ステップ4:自分に合う企業を選定する
ポートフォリオが完成したら、これまでのステップで明確にした内容をもとに、自分に合う企業を選定しましょう。
企業選びの軸は、事業内容や企業文化、働き方、待遇など様々ですが、自分が何を重視するのかを明確にすることで定まります。求人サイト・企業HP・説明会などで情報を集め、自分の軸と照らし合わせながら企業を絞り込むと良いです。
ステップ5:応募書類を作成する
企業を選定したら、応募書類を作成する段階に入ります。
主な応募書類は、履歴書と職務経歴書(新卒はエントリーシート)です。履歴書には基本情報に加え、自己PRや志望動機を記述。職務経歴書では、これまでの経験で培ったスキルや実績を具体的に記述します。
大事なのは、企業が求める人物像を把握し、自分のスキルや経験がどう活かせるのかを明確に伝えることです。過去の経験を具体的なエピソードを交えて記述すると、効果的に伝えられるでしょう。
ステップ6:面接対策を万全にする
応募書類作成後はいよいよ面接対策です。企業研究を再度行い、事業内容や理念、求める人物像などを深く理解しましょう。
過去の面接でよく聞かれる質問や、自己PR、志望動機などを事前に準備しておくと、落ち着いて臨めます。回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で自然に話せるように練習することも大切です。
ステップ7:内定承諾
面接後、内定通知を受け取ったら企業側へ感謝を伝え、内容をよく確認しましょう。労働条件や待遇、入社日などで不明な点は、遠慮なく企業に問い合わせても良いです。
複数の企業から内定を得ている場合は、将来性やキャリアプランなどを考慮し、最適な企業を選びます。熟考後、入社を決めた企業には速やかに承諾の意思を伝えましょう。
承諾方法は企業によって異なり、電話、メール、書面など指定された方法で連絡します。内定承諾後も、入社までに企業から連絡がある場合があるので、スムーズに対応できるよう準備しておきましょう。
注意点として、内定承諾には期限が設定されているケースがあり、戦略的に企業選定しておかないと、期限切れにより第一希望の企業への入社が叶わない可能性もあります。
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就職後に活躍するプログラミングスクール卒業生の特徴

就職後に活躍するプログラミングスクール卒業生には、共通する特徴があります。これから紹介する特徴を身につければ、理想のエンジニア像へ近づけられるので、ぜひ参考にしてみてください。
新しい技術を学び続ける意欲が高い
IT業界は技術の進化が早く、昨日まで最新だった技術が今日には古くなっていることも珍しくありません。そのためエンジニアは、就職後も常に新しい技術を学び続ける姿勢が不可欠です。
活躍している卒業生は、日々の業務の中で新しい技術に触れるだけでなく、積極的にプログラミング学習に取り組んでいます。自主的に勉強会に参加したり、個人的なプロジェクトを立ち上げたりして、最新技術の習得に余念がありません。
彼らは、新しい技術を学ぶことを単なる義務ではなく、自身の成長を促進する機会と捉えているのです。このような継続的な学習意欲こそが、変化の激しいIT業界で活躍し続けるための重要な要素と言えます。
コミュニケーション能力が高い
エンジニアは、一日中パソコンに向かって黙々と作業をしているイメージがあるかもしれませんが、実際にはチームで開発を進めることがほとんどです。そのため、他のエンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、様々な立場の人と円滑にコミュニケーションを取る能力が重要になります。
活躍している卒業生は、自分の意見を明確に伝えられるだけでなく、相手の意見をしっかりと聞き、理解する力が高いです。また、技術的な内容を専門知識のない人に分かりやすく説明する能力も高く、関係者とのスムーズな連携に貢献しています。
報連相(報告・連絡・相談)でチーム全体の進捗を把握し、問題が発生した際には迅速に対応することで、プロジェクトを成功に導いているのも特徴です。
問題解決能力を身につけている
プログラミングの現場では、エラーや予期せぬ挙動が頻繁に発生します。エンジニアは問題に直面した際、その原因を特定し、解決策を見つけ出さなければなりません。
活躍している卒業生は、スクールで培った論理的思考力を活かし、粘り強く問題解決に取り組んでいます。彼らはエラーメッセージを丁寧に読み解き、関連するドキュメントやオンラインのリソースを調べ、試行錯誤を繰り返しながら解決策を探ります。
安易に人に頼ったりするのではなく、まずは自分で解決しようとする主体性があるのも特徴です。このような問題解決能力は、エンジニアとして様々な場面で役立つ重要なスキルといえます。
先輩エンジニアの助言を素直に聞いて実行している
プログラミングスクール卒業後にエンジニアとして活躍するには、経験豊富な先輩からのアドバイスを素直に受け入れられるかが重要です。
従来、エンジニアへの就職では、プログラミングスキルだけでなく常に学び続ける姿勢が求められます。しかし中には、学習してきた内容のみで自信をつけ、先輩からのアドバイスを素直に受け入れられず、実務スキルが伸び悩むケースも見受けられます。
スクールを卒業し無事就職を果たせたとしても、エンジニアとしてはゼロからのスタートであることを自覚し、周りのアドバイスを聞き入れる姿勢も忘れてはいけません。
まとめ

プログラミングスクールで就職を成功させるには、スクール選びだけでなく、自身の努力も重要です。この記事で紹介した7つのステップを参考に、主体的に学習し、就職活動に取り組むことで、理想のエンジニア像に近づけるでしょう。
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