【女性向け】未経験からエンジニアへの転職方法|成功の秘訣とは?
執筆・監修: 徐 聖博/株式会社シンシア 代表取締役社長
近年のIT業界では、未経験からエンジニア転職を目指す女性が増加傾向にあり、キャリアチェンジの選択肢として注目を集めています。
目次
【女性向け】未経験からエンジニアへの転職方法|成功の秘訣とは?

未経験で、しかも女性となると、エンジニアは遠い世界に思えるかもしれない。だが、その入り口は年々広がっている。キャリアチェンジ先に選ぶ女性は増え、柔軟な働き方のしやすさから、ワークライフバランスを重んじる人にこそ向く職業になりつつある。本当にそうなのか。数字を追うと、その印象は覆る。
自分にもできるのか、どの職種を選べばいいのか、何から学べばいいのか。迷いは尽きないが、一つずつほどいていけば道は見えてくる。後悔のない選択のために、ぜひ最後まで付き合ってほしい。
未経験から女性エンジニアへの転職は可能

エンジニアへの転職には、専門知識も経験も要る。そう思われがちだ。だが、未経験から女性エンジニアとして活躍する道は、確かに開かれている。その裏づけは、業界の現状にも、この職を選ぶ利点にも表れている。
女性エンジニアの増加
株式会社リクルートの転職動向調査によれば、女性エンジニアの転職者数は、2022年までの直近10年間で約6.38倍に増えている。6倍を超える伸びは、IT業界でもダイバーシティが重んじられ、女性の活躍が期待されている何よりの証だ。
企業も、女性向けの研修制度やサポート体制を整え始めている。未経験からエンジニアを目指す女性にとって、これ以上ない追い風だ。
女性がエンジニアへ転職するメリット
エンジニアは、スキルと実績で評価される職種だ。性別で下駄を履かされることも、逆に割を食うこともなく、努力がそのままキャリアアップにつながる。
働き方の面でも利点は大きい。IT企業はリモートワークやフレックスタイム制度を取り入れているところが多く、家庭と仕事を両立したい女性には働きやすい。専門スキルさえ身につけておけば、出産や育児で一時キャリアを離れても、職場に戻りやすいのも心強い。
エンジニアに向いている女性の特徴

向いている女性には、いくつか共通する点がある。次に挙げる特徴に心当たりがあるなら、エンジニアとしての素質は十分だ。自分に当てはまるか、思い返しながら読んでほしい。
論理的に考えるのが好き
一つめは、筋道立てて考えるのが好きなことだ。エンジニアの仕事では、この論理的思考力がものを言う。
プログラムは、命令の一つ一つが論理に沿って動く。曖昧なままでは、正確な動作は望めない。物事を順序立てて捉えるのが好きな人は、それだけで素質がある。
パズルや数学の問題を解くのが好き、原因と結果を突き止めるのが得意。そんな人は、プログラミングやシステム開発にやりがいを感じやすい。論理を追う力は、バグの発見や問題解決にも効いて、質の高いソフトウェアづくりに直結する。
作業に没頭できる
二つめは、作業に没頭できることだ。プログラミングやテストは、長い時間ひとつの作業に向き合う場面が多い。だから、一点に集中して入り込めるタイプは、この仕事に強い。
趣味で何かを作り込んだり、研究に熱中したりした経験がある人は、複雑なコードを書き続けても苦にならない。逆に、気が散りやすくすぐ飽きてしまう人には、この仕事はこたえるかもしれない。
勉強が苦にならない
三つめは、学び続けられることだ。IT業界は絶えず進化し、新しい技術が次々と現れる。勉強が苦にならない、むしろ知らないことを吸収するのが楽しい。そういう人ほど、この世界で伸びる。学ぶ意欲が高いほどスキルの習得は速く、キャリアアップにも直結する。
エンジニアへの転職で把握すべき知識

エンジニアと一口に言っても、その中身は一様ではない。転職を成功させたいなら、まず全体像を押さえておきたい。職種の違いと、言語ごとの得手不得手。この二つが、どこを目指すかを決める材料になる。
エンジニアの種類
エンジニアの種類は、大きく分けると以下のとおりです。
- Webエンジニア
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- 組み込みエンジニア など
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの開発を受け持つ。システムエンジニアは企業の業務システムを設計・開発し、要件定義からテストまで幅広い工程に関わる。
インフラエンジニアが支えるのは、サーバーやネットワークといったIT基盤だ。その構築と運用で、システムの安定稼働を裏から守る。組み込みエンジニアは、家電製品や自動車などに組み込まれるソフトウェアを手がける。
このように、種類が違えば、専門分野も必要なスキルも変わる。だからこそ、自分の興味や適性に合った分野を選ぶことが、最初の分かれ道になる。
エンジニア向け転職サイト「NAMINORI(ナミノリ)」では、転職活動時の自己分析からキャリアカウンセリングに至るまで、完全無料でサポート致します。気になった方は、ぜひ一度お問い合わせください。
プログラミング言語の特徴
プログラミング言語は、それぞれ得意とする分野や特徴が異なります。主な言語の特徴は下記のとおりです。
- JavaScript:ブラウザ上の動的な表現を実現する
- Python:データ分析や機械学習に強い
- PHP:Webアプリケーション開発での使用度が高い
言語には、用途ごとの向き・不向きがある。目指すエンジニア像が変われば、学ぶべき言語も変わる。転職を考えているなら、応募先の企業でどの言語が求められるのかを、先に確かめておきたい。
未経験から女性エンジニアに転職するためのステップ

未経験から女性エンジニアに転職するには、下記のステップを踏むのがおすすめです。
ステップ1:目指すべきエンジニアの職種を決める
出発点は、自分がどんなエンジニアになりたいのかをはっきりさせることだ。
Webエンジニア、システムエンジニア、インフラエンジニア。同じエンジニアでも、職種が違えば仕事内容も必要なスキルも変わる。自分の興味、得意分野、そして将来やりたい仕事。この三つを照らして職種を選びたい。
職種や会社によっては、実務未経験だと3ヶ月間の研修から始まるケースもある。こうした求人を転職先の候補に入れておくのも一つの手だ。
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ステップ2:必要なスキルの学習プランを立てる
職種が定まったら、次はそのスキルを身につける学習プランだ。必要なスキルは幅広いが、土台になるのはプログラミングだ。ただし、どの言語を学ぶべきかは、目指す職種によって分かれる。
Webエンジニアを目指すなら、HTML・CSS・JavaScriptに加え、バックエンド言語(例:PHP、Ruby、Python)を学ぶ必要がある。システムエンジニアならJavaやC#が要る。オンライン学習サイトやプログラミングスクールを使い、効率よく進めたい。
ステップ3:プログラミング学習を始める
プランができたら、いよいよ手を動かす番だ。最初は簡単なプログラムから始め、少しずつ複雑なものへ挑んでいく。この積み重ねが、着実な力になる。
途中で行き詰まることもある。そんなときは、オンラインコミュニティに加わったり、スクールの講師に相談したりすればいい。一人で抱え込まないことだ。
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ステップ4:ポートフォリオを作成する
ある程度のスキルが身についたら、ポートフォリオを作る番だ。
これは、自分のスキルを見せるための道具になる。未経験の転職では実務経験がない。だからこそ、ポートフォリオがスキルを証明する唯一の手段と言っても言い過ぎではない。
載せる制作物は、目指す職種に沿ったものが望ましい。Webエンジニアを目指すなら、WebサイトやWebアプリケーションを作り、そのソースコードをgithubで公開する。システムエンジニアなら、業務システムの一部を模したプログラムや、アルゴリズムの実装を見せると効く。
ステップ5:転職活動を始める
スキルが十分に身につき、ポートフォリオもそろったら、いよいよ転職活動だ。
まず決めたいのは、どんな企業で、どんな働き方をしたいのか。企業規模、業種、待遇、勤務地。こうした条件を照らし合わせ、自分の希望に合う企業を探していく。
探し方は、転職サイト、転職エージェント、企業ホームページとさまざまだ。なかでも女性向けの転職エージェントは、女性の転職を専門に支えてくれるだけに、心強い味方になる。
女性でも未経験からエンジニア転職を成功させるコツ

未経験の転職に、不安はつきものだ。ましてや女性となると、家庭と仕事の両立など、頭を悩ませることは増える。だが、その不安を追い風に変える手立ては、確かにある。
女性ならではのアピールポイントを見つける
女性ならではの強みは、男性応募者との差別化につながり、大きな武器になる。具体的には、次のような強みが挙げられる。
- コミュニケーション能力が高い
- 細やかな気配りができる
- マルチタスク能力に長けている
チーム開発では、円滑なコミュニケーションが欠かせない。共感力や協調性は、そのままチーム全体の底上げにつながる。細やかな気配りは、仕様の抜けや小さな不具合に気づく目にもなる。マルチタスクに長けた人なら、複数のプロジェクトが同時に走る場面でこそ、その力を存分に発揮できる。
こうした強みを自己分析で掘り起こし、面接で堂々と押し出せば、企業に残る印象は変わる。不安を抱えている人ほど、ぜひ試してみてほしい。
女性向け転職エージェントを活用する
女性向けの転職エージェントは、女性の転職を専門に支えてくれるだけに、頼りになる。プライベートと両立しやすい働き方や、女性が活躍する企業の情報はもちろん、女性ならではのキャリアの悩みまで気軽に打ち明けられる。
面接対策や応募書類の添削など、活動全般を通して支えてくれるのも大きい。初めての転職でも、安心して任せられる。
「NAMINORI(ナミノリ)」では、未経験エンジニア向けに、採用に積極的な企業を紹介しています。キャリアカウンセリング、面接対策も完全無料でサポート致しますので、気になった方はぜひ一度お問い合わせください。
育児と仕事の両立が可能な求人を選ぶ
育児と仕事を両立したいなら、育児支援制度が整った企業を選ぶことが肝心だ。産休・育休制度はもちろん、時短勤務や在宅勤務など、出産後の職場復帰を後押しする仕組みがあればなお良い。
とりわけ、フルリモートの求人や、育児中の社員がすでに在籍している企業は、両立しやすい見込みが高い。応募前に企業のWebサイトで福利厚生を確かめ、自分の暮らしに合う働き方ができる企業を選びたい。
女性エンジニアが直面する課題

女性エンジニアは、キャリアを積む中で以下の課題に直面することがあります。
- 出産・子育てと仕事との両立
- 長時間労働に対応できる体力づくり
- 現場ではまだ男性中心の職場が多い
出産・子育てと仕事との両立
出産・子育てと仕事の両立は、多くの女性エンジニアがぶつかる壁だ。具体的には、次のような悩みを抱える人が多い。
- 時間的制約:保育園の送迎時間や子供の急な病気など
- キャリアの中断:出産や育児のために、一時的にキャリアを中断せざるを得ない
- 周囲の理解:職場によっては、子育てと仕事の両立への理解が不足している場合がある
これらの課題に対し、企業側には以下のような対応が求められます。
- 柔軟な働き方の提供:リモートワーク、フレックスタイム制、時短勤務など
- 育児支援制度の充実:育児休暇制度、託児所や保育費補助など
- 職場全体の意識改革:子育てと仕事の両立を支援する風土の醸成
とはいえ、企業任せにできる話でもない。女性エンジニア自身も、情報を集め、周囲と言葉を交わしながら、女性比率が高く働きやすい環境を探し当てる努力が要る。
長時間労働に対応できる体力づくり
エンジニアの仕事は、プロジェクトの進み具合しだいで長時間労働になりやすい。これは男女を問わず共通する課題だが、体力面で負担を感じやすい女性にとっては、より重くのしかかることがある。
長い労働は、体力を削るだけではない。集中力やパフォーマンスの低下、さらには健康を損なう事態まで招きかねない。この壁には、次のような手立てが考えられる。
- 日頃からの体力づくり:適度な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠
- 業務効率の改善:効率的に業務を進めることで、長時間労働を抑制する
- 周囲への相談:必要に応じて上司や同僚に相談し、業務量の調整やサポートを求める
理想となる女性エンジニアの少なさ
職場に女性が少ないことも、見過ごせない課題だ。一般社団法人「情報サービス産業」の統計調査によると、女性エンジニアの割合は2023年時点で24.7%にとどまる。4人に1人に届かない。業界全体で見ても、まだ心細い数字だ。
数が少ないと、手本になる先輩女性を見つけるのも難しい。目標を見失えば、キャリアアップへの意欲もしぼみがちだ。女性特有の悩みを打ち明けられる相手が身近にいないことも、じわじわと重荷になる。
この状況を変えるには、社内外のコミュニティに加わったり、企業のメンター制度を使ったりする手がある。転職の際は、職場に女性エンジニアがいるか、男女比率はどうかを、先に確かめておきたい。
女性エンジニアへの転職でよくある質問

道筋は見えても、細かな疑問はまだ残る。よく寄せられる問いから、その残りを解いておこう。
Q1.エンジニアの年収はどれくらい?
エンジニアの年収は、経験やスキル、職種によって異なりますが、未経験だと250〜300万円のケースが多いです。経験を積むことで、年収アップも見込めます。
Q2.30代・40代でもエンジニアになれる?
30代・40代でもエンジニアになることは可能です。未経験からエンジニアに転職した30代・40代の女性も多数います。年齢に関係なく、挑戦する意欲があれば、エンジニアへの道は開かれています。
Q3.エンジニアの残業は多い?
エンジニアの残業時間は、企業やプロジェクトによって異なります。残業が少ない企業や、在宅勤務が可能な企業もあります。転職活動の際に、残業時間についても確認しておきましょう。
Q4.仕事と育児の両立は可能?
仕事と育児の両立は可能です。育児支援制度が充実している企業を選び、周りの協力を得ながら、仕事と育児を両立させている女性エンジニアもたくさんいます。
まとめ

未経験で、女性で、遠い世界に思えたエンジニア。だが、転職者はこの10年で6倍を超え、入り口は確かに開いている。需要は高く、働き方も選べる。ここまで見てきた職種の選び方、学習の順序、両立のコツを手がかりに、最初の一歩を踏み出せたなら嬉しい。
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