エンジニアを目指す人へ 2025.04.15

未経験エンジニアにおすすめの企業は?特徴や重視すべきポイントを解説

近年、IT業界の人材不足が進んでおり、経済産業省の調査によると2030年には約59万人もの人材が不足すると予測されています。

未経験エンジニアにおすすめの企業は?特徴や重視すべきポイントを解説

オフィス風景

近年、IT業界の人材不足が進んでおり、経済産業省の調査によると2030年には約59万人もの人材が不足すると予測されています。そのため、IT業界の企業は、経験者だけでなく未経験者も積極的に採用するようになってきています。

また、プログラミングスクールやオンライン学習プラットフォームが普及したことから、未経験からエンジニアを目指す人にとってもエンジニアを目指しやすい環境になっていると言えるでしょう。

一方で、未経験からエンジニアへの転職は、企業選びを間違えると転職の失敗につながるおそれもあるため、注意しなくてはなりません。

本記事では、未経験エンジニアにおすすめの企業の特徴や、転職活動で重視すべきポイント、そして避けるべき企業の特徴などを詳細に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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未経験エンジニアでも転職できる企業がある理由

社員がパソコンで仕事をしているオフィス風景

未経験からエンジニアへの転職は、一見すると困難に思えるかもしれません。しかし、IT業界は深刻な人材不足に悩んでおり、多くの企業が未経験者の採用と育成に力を入れています。そのため、経験者採用だけでなく、未経験者のポテンシャルに期待し、長期的な視点で育成する企業が増えています。

また、プログラミングスクールやオンライン学習プラットフォームの普及により、未経験者でも効率的にスキルを習得する環境が整いました。これらの学習サービスを活用することで、比較的短期間で基本的なプログラミングスキルやIT知識を身につけることが可能です。

企業側も、学習意欲の高い未経験者を積極的に採用し、自社のニーズに合わせて育成することで、将来的に戦力として活躍してもらうことを期待しています。

さらに、IT技術の進化は非常に速く、常に新しい知識やスキルが求められます。経験豊富なエンジニアであっても、常に学び続ける姿勢が不可欠です。企業によっては、未経験者の吸収力の高さや柔軟性を評価し、積極的に採用するケースも増えています。未経験者は、既存の知識や経験にとらわれず、新しい技術や知識を吸収しやすいという点で強みがあるとも言えるでしょう。

未経験エンジニアにおすすめな企業の特徴

アドバイスを受けている女性

未経験からエンジニアを目指す場合、どのような企業を選ぶかは非常に重要です。ここでは、未経験エンジニアにおすすめの企業の特徴を5つ紹介します。

  • 研修制度が充実している企業
  • 未経験者の採用実績が豊富な企業
  • OJTで成長できる企業
  • チーム開発が中心の企業
  • キャリアパスが明確な企業

研修制度が充実している企業

未経験者がエンジニアとして成長するためには、充実した研修制度が欠かせません。入社後の研修で、プログラミングの基礎から応用、開発に必要なツールの使い方や技術などを体系的に学べる企業を選ぶと良いでしょう。

また、研修期間中に、メンター制度やOJT(実務を通して学ぶ研修システム)が用意されていると、より実践的なスキルを効率的に習得できます。研修では、プログラミングの基礎だけでなく、チーム開発に必要なツールの使い方、データベースの基礎、API連携の方法など、実践的な内容を学べるか確認しましょう。

メンター制度では、経験豊富なエンジニアが個別にサポートしてくれるか、OJTでは実際の開発プロジェクトに参加できるかなども確認しておくと良いでしょう。

未経験者の採用実績が豊富な企業

未経験者の採用実績が豊富な企業は、未経験者を育成するためのノウハウを持っている可能性が高い企業であるとも言えます。そのような企業では、未経験者がつまずきやすいポイントや、成長に必要なサポート体制が整備されていることが期待できます。企業の採用ページや転職サイトなどで、未経験者の採用実績を確認することがポイントです。

例えば、未経験者向けの研修プログラムの内容、未経験者が成長できるキャリアパス、未経験者の定着率などを確認することで、未経験者の育成に力を入れている企業かどうかを見極められます。

また、転職エージェントや転職サイトに相談することで、非公開求人も含めて未経験者の採用に積極的な企業を紹介してもらうと効率的です。

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OJTで成長できる企業

OJTとは、実際の業務を通して必要なスキルを身につける研修方法です。実務を通して学ぶことで、知識だけでなく実践的なスキルを効率的に習得できるため、自身の成長につながります。また、先輩エンジニアから直接指導を受けることで、現場で役立つ知識やノウハウも学べます。

OJTで成長できる企業を探すには、簡単なタスクから始められるか、先輩エンジニアがていねいに指導してくれるか、定期的なフィードバックがあるかなどを確認しましょう。また、OJTでどのような開発プロジェクトに参加できるか、どのような技術を学べるかなども確認しておくと良いかもしれません。

チーム開発が中心の企業

エンジニアの仕事は、個人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、実際にはチームで協力して開発を進めることがほとんどです。そのため、今後のキャリアを考えるとチーム開発に必要なコミュニケーションスキルを早めに身に付ける必要があります。

チーム開発をすることによって、技術面の知識やスキルだけでなく、コミュニケーション能力や協調性といった社会人としての基礎も身につけられるでしょう。

チーム開発では、コードレビュー(記述したソースコードの確認と評価)やペアプログラミング(2人組でのプログラミング)を通して、先輩エンジニアからフィードバックをもらったり、互いに教え合ったりすることで、ITエンジニアとして必要な知識も効率的に学べます。

キャリアパスが明確な企業

エンジニアとして長期的にキャリアを築きたい場合、キャリアパスが明確な企業を選びましょう。将来的にどのようなキャリアを歩めるのか、どのようなスキルを身につければキャリアアップできるのかなど、具体的な道筋が示されていると、目標を持って働くことができます。

プログラマーからシステムエンジニア、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントにステップアップするなど、さまざまなキャリアパスが用意されているか、キャリアアップのために必要なスキルや経験を学べる研修制度があるかなどを確認しましょう。また、メンター制度やキャリア相談の機会があるかなども確認しておくと良いでしょう。

未経験エンジニアの転職先選びで重視すべきポイント

デスクの上にパソコン

未経験エンジニアが転職先を選ぶ際には、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。

  • 研修・教育制度の内容
  • 開発環境や使用技術のレベル
  • 福利厚生やワークライフバランス

これらのポイントを考慮することで、入社後のミスマッチを防ぎ、自身の成長とキャリアアップにつながりやすい企業を選択できます。

研修・教育制度の内容

未経験からエンジニアを目指す上で、研修・教育制度の内容は非常に重要です。研修期間の長さ、研修内容の具体性、OJTの有無、メンター制度の有無などを確認しましょう。

研修制度が充実している企業は、未経験者の育成に力を入れている可能性が高く、安心してスキルアップを目指せます。例えば、研修期間が3ヶ月以上あり、プログラミングの基礎から応用まで体系的に学べる企業があればおすすめです。

OJTでは実際の開発プロジェクトに参加できるか、メンター制度では経験豊富なエンジニアが個別にサポートしてくれるかなどを確認しましょう。

開発環境や使用技術のレベル

開発環境や使用技術のレベルも確認しておきたいポイントです。なぜなら、良い開発環境や最新の技術に触れられる環境が整っていた方が自身の成長につながりやすいからです。

例えば、開発環境では最新のPCや開発ツールが支給されるか、新しい技術を取り入れているか、さまざまな開発経験を積めるかなどを確認しましょう。

福利厚生やワークライフバランス

エンジニアの仕事は、残業や休日出勤が多いイメージがあるかもしれません。しかし、近年ではワークライフバランスを重視する企業が増えています。福利厚生やワークライフバランスが充実している企業を選べば、長期的に働きやすい環境でキャリアを築くことができます。

例えば、福利厚生ではフレックスタイム制度、リモートワーク制度、資格取得支援制度などがあるか、ワークライフバランスでは平均残業時間、有給休暇取得率などを確認しましょう。また、社員の口コミサイトなどを参考に、実際の社員の働き方や満足度を確認することも有効な手段の1つです。

未経験エンジニアが避けるべき企業の特徴

パソコンの前で項垂れる男性

未経験エンジニアが避けるべき企業の特徴のうち、よくある3パターンを紹介しますので参考にしてください。

  • 残業が常態化している
  • 研修がない・OJTが形骸化している
  • エンジニアの定着率が低い

これらの特徴に当てはまる企業への転職は、入社後のミスマッチや早期退職につながる可能性があるため、注意した方が良いかもしれません。

残業が常態化している

残業が常態化している企業は、ワークライフバランスを重視する未経験エンジニアにとって大きな負担となる可能性があります。

入社前に、企業の残業時間や休日出勤の頻度などを確認しておきましょう。例えば、企業の採用ページや転職サイトの求人情報、社員の口コミサイトなどを参考に、平均残業時間や休日出勤の頻度を確認しましょう。また、面接時に、残業や休日出勤の有無、ワークライフバランスについて質問することもポイントです。

研修がない・OJTが形骸化している

未経験エンジニアにとって、研修制度の充実度は非常に重要です。研修がない企業や、OJTが形骸化している企業では、スキルアップが難しく、早期に戦力として活躍することが難しい可能性があります。

企業の採用ページや転職サイトの求人情報、面接時の質問などを通して、研修制度の有無、研修期間、研修内容などを確認しましょう。また、OJTでは、実際の開発プロジェクトに参加できるか、先輩エンジニアがていねいに指導してくれるか、定期的なフィードバックがあるかなどを確認しましょう。

エンジニアの定着率が低い

エンジニアの定着率が低い企業は、何らかの問題を抱えている可能性があります。定着率が低い理由としては、労働環境の悪さ、給与・評価制度への不満、キャリアパスの不明確さなどが考えられます。

企業の採用ページや転職サイトの求人情報、社員の口コミサイトなどを参考に、エンジニアの平均勤続年数、離職率などを確認しましょう。また、面接時に、企業の組織体制、評価制度、キャリアパスについて質問することも有効な手段の1つです。

未経験からエンジニア転職を成功させるためのステップ

パソコン作業をしている笑顔の男性

未経験者がエンジニアに転職して成功するための流れを5つのステップに分けて解説します。

  • STEP1:企業選びの基準を整理する
  • STEP2:必要なスキルを身に付ける
  • STEP3:ポートフォリオを準備する
  • STEP4:未経験者向けの求人を探す
  • STEP5:求人内容に合わせた準備をして応募する

STEP1:企業選びの基準を整理する

まず、自身のキャリア目標、興味のある分野、働き方の希望などを具体的にリストアップしましょう。

例えば、「AI開発に携わりたい」「Webアプリケーションの開発スキルを磨きたい」「リモートワークが可能な企業で働きたい」など、具体的な希望を持つことが重要です。

次に、企業文化、研修制度、キャリアパス、給与水準など、企業選びの基準を明確にします。これらの基準を整理することで、数多くの求人の中から自分に合った企業を効率的に見つけやすくなるでしょう。

STEP2:必要なスキルを身に付ける

エンジニアとしてのスキルを習得するためには、プログラミングスクールやオンライン学習プラットフォームを活用しましょう。

プログラミングスクールでは、体系的なカリキュラムと実践的な課題を通して、効率的にスキルを習得できます。オンライン学習プラットフォームでは、自分のペースで学習を進めることができ、ポートフォリオ作成に役立つ実践的なプロジェクトに取り組むことができます。

また、自分の開発したソースコードを共有できるGitHubなどを活用して自分のコードを公開し、他のエンジニアからフィードバックをもらうことも有効です。

STEP3:ポートフォリオを準備する

ポートフォリオは、自身のスキルと実績を企業にアピールするための重要なツールです。過去に作成したアプリケーション、Webシステム、プログラムなどをまとめ、GitHubなどのプラットフォームで公開しましょう。

ポートフォリオを作成する際には、コードの品質、デザイン、機能性などに注意を払い、自分の技術力を最大限にアピールできるような作品を作成することが重要です。また、ポートフォリオには、各プロジェクトの概要や使用した技術、工夫した点などを記載すると、企業に自分のスキルをより深く理解してもらいやすくなります。

STEP4:未経験者向けの求人を探す

未経験者向けの求人は、転職サイトや転職エージェント、企業の採用ページなどで見つけられます。また、転職サイトや転職エージェントを利用すると、非公開の求人情報を得られることもあるので、積極的に活用しましょう。

転職サイトでは、未経験者歓迎の求人や、研修制度が充実している求人などを絞り込んで探せます。転職エージェントでは、専門のアドバイザーが自分の希望やスキルに合った求人を紹介してくれるため、効率的に転職活動を進められます。

STEP5:求人内容に合わせた準備をして応募する

応募する求人が決まったら、求人内容に合わせて応募書類や面接対策を行いましょう。

応募書類では、自分のスキル、経験、熱意を具体的に伝えることが重要です。面接では、自己PR、志望動機、キャリアプランなどを明確に伝えられるように準備しておきましょう。

また、企業研究を十分に行い、企業の事業内容、企業文化、求める人物像などを理解しておくことで、印象の良い応募書類の作成や面接でのアピールにつなげられます。

まとめ

談笑する2人の女性

未経験からエンジニア転職を成功させることは、決して難しくありません。正しい知識を持って、適切な準備と努力を重ねることで、理想のキャリアを実現することは十分に可能です。

この記事で解説したステップを参考に、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせましょう。

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