インフラエンジニアにおすすめの資格と取得ロードマップ
何をどの順番で取るか一目で分かる
インフラエンジニアにおすすめの資格を未経験者向けに解説します。CCNA・LinuC・LPIC・AWS・基本情報技術者を難易度や活かせる場面で比較し、取得の順番が分かるロードマップを紹介。LPICとLinuCはどちらを選ぶべきかという疑問にも答えます。
目次
インフラエンジニアにおすすめの資格と取得ロードマップ
インフラエンジニアを目指して調べ始めると、CCNA、LinuC、LPIC、AWSと、資格の名前ばかりが増えていきます。結局どれを取ればいいのか。ネットワーク・サーバー・クラウドと領域が広いぶん、この入口で迷うのは自然なことです。
先に地図を渡しておきます。未経験からインフラエンジニアを目指すなら「基本情報技術者またはITパスポートで基礎固め→CCNAかLinuCで専門領域の入口→AWS認定でクラウド対応」というロードマップが王道です。この順なら、学んだ知識が次の資格にそのまま引き継がれていきます。
ただし、この道の途中には誰もが立ち止まる分かれ道があります。「LPICとLinuC、どっちを取るべきか」という古くからの論争です。以下では、人気の5資格を比較表で整理し、未経験からの取得ロードマップ、この「どっち問題」への答え、そして効率的な勉強法まで、一つずつたどっていきます。
インフラエンジニアの仕事と資格の関係
インフラエンジニアは、サーバー・ネットワーク・クラウドなど、ITシステムの土台を設計・構築・運用する仕事です。Webサービスも社内システムも、安定したインフラなしには動きません。
インフラ分野で資格が重視されやすいのには理由があります。開発エンジニアと違い、インフラのスキルはポートフォリオとして見せることが難しいため、資格が客観的なスキル証明として機能しやすいのです。実際、インフラ系の求人ではCCNAやLinuCが歓迎条件に記載されていることが多く、未経験者にとって資格は転職の強力な後押しになります。
仕事の全体像そのものがまだぼんやりしている場合は、インフラエンジニアとはどんな仕事かを先に読んでおくと、資格の位置づけがつかみやすくなります。どの資格がどの業務に対応しているのかが見えると、学習の途中で迷いにくくなるからです。
自分の適性が気になる方は、インフラエンジニアに向いている人の特徴もあわせてご覧ください。
インフラエンジニアにおすすめの資格5選【比較表】
代表的な5つの資格を比較します。
| 資格名 | 分野 | 難易度 | 勉強時間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 基本情報技術者試験 | IT全般 | ★★☆☆ | 200時間前後 | 国家資格。ITの基礎を網羅 |
| CCNA | ネットワーク | ★★★☆ | 150〜200時間 | ネットワークエンジニアの登竜門 |
| LinuC レベル1 | Linuxサーバー | ★★☆☆ | 100〜150時間 | 日本市場向けのLinux資格 |
| LPIC-1 | Linuxサーバー | ★★☆☆ | 100〜150時間 | 世界標準のLinux資格 |
| AWS認定(CLF/SAA) | クラウド | ★★☆☆〜★★★☆ | 50〜250時間 | クラウド時代の必須知識 |
どれか1つが正解というより、「基礎→専門→クラウド」の流れで組み合わせることが大切です。
インフラエンジニアの資格を取る順番
「どれを取るか」より先に決めるべきなのは「どの順番で取るか」です。順番を間違えると、前提知識がないまま難しい試験に挑むことになり、暗記だけで乗り切ろうとして時間を溶かします。順番が合っていれば、前の資格で覚えた用語が次の教科書にそのまま出てくるため、2つ目以降は体感の負荷が下がります。
未経験がゼロから始める場合の推奨順は次のとおりです。
| 順番 | 資格名 | 狙う時期 | 勉強時間の目安 | 得られるもの |
|---|---|---|---|---|
| 第1ステップ | ITパスポート | 学習開始〜1〜2か月 | 100〜150時間程度と言われています | IT用語の共通語彙、学習を続けられるという自信 |
| 第2ステップ | LinuC レベル1 または LPIC-1 | 2〜5か月目 | 100〜150時間程度 | Linuxサーバーの操作、実務で毎日使うコマンド感覚 |
| 第3ステップ | CCNA | 5〜9か月目 | 150〜200時間程度 | ネットワークの構造理解、求人での分かりやすい評価 |
| 第4ステップ | AWS認定(CLF→SAA) | 転職後〜2年目 | 50〜250時間程度 | クラウド案件へのパスポート、単価の上がる領域 |
| 第5ステップ | 基本情報技術者 または 応用情報技術者 | 2〜3年目 | 200時間前後 | 設計・上流に進むための体系的な土台 |
なぜこの順番なのか。理由を一つずつ説明します。
第1にITパスポートを置くのは、難易度が低く短期間で合格しやすいからです。この段階で得たいのは合格そのものより、IT用語に対する耳の慣れです。サーバー、プロトコル、可用性といった言葉に抵抗がなくなるだけで、次の教材の読解速度がはっきり変わります。詳しい難易度感はITパスポート試験の難易度、試験の位置づけはITパスポートとは何か、必要な学習量はITパスポートの勉強時間で確認できます。
第2にLinuCまたはLPICを置く理由は、未経験者が最初に配属されやすいのがサーバー運用の現場だからです。監視、ログ確認、再起動対応といった業務はLinuxのコマンド操作が中心で、レベル1の学習範囲とそのまま重なります。入社初日から手が動く状態になるのは、他の資格では得にくい効果です。学び方はLinuxの勉強方法にまとめています。
第3にCCNAを置くのは、この資格が重いからです。試験範囲が広く抽象概念も多いため、いきなり最初に挑むと挫折しやすくなります。Linuxで手を動かす感覚を得たあとなら、ルーティングの話も「サーバー同士がどうつながるか」という具体像に接続できます。ただしネットワーク専業の求人を狙うなら、第2と第3を入れ替える判断も十分に合理的です。
第4のAWS認定を転職後に置いているのは、クラウドの理解にオンプレミスの前提知識が効くからです。仮想サーバーやロードバランサーといった構成要素は、物理のインフラを一度知っているほど腹落ちします。順番の詳細はAWS資格のおすすめ取得順で整理しています。
第5に基本情報技術者や応用情報技術者を置くのは、実務を経験したあとのほうが吸収がよい試験だからです。アルゴリズムやプロジェクト管理の設問は、現場を知らないうちは記号の暗記になりがちですが、運用を1年も経験すると具体的な景色として読めるようになります。難易度の実感は基本情報技術者試験の難易度を参考にしてください。
補足しておくと、この順番は「全部取らないと転職できない」という意味ではありません。第1と第2、あるいは第2だけでも応募は十分に成立します。順番表はゴールまでの地図であって、通行料の一覧ではありません。
目的別のルート分岐
同じインフラエンジニアでも、進みたい方向によって最適な順番は変わります。志望領域に合わせて組み替えたほうが、学習時間あたりの転職効果は高くなります。
| 目指す方向 | 1つ目 | 2つ目 | 3つ目 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| オンプレ運用寄り | LinuC/LPIC レベル1 | CCNA | 基本情報技術者 | 現場配属の即戦力度を優先。データセンターや常駐案件に強い |
| クラウド寄り | ITパスポート | AWS認定クラウドプラクティショナー | AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト | Linuxは並行して独学。クラウド専業企業を狙う場合に有効 |
| セキュリティ寄り | 基本情報技術者 | CCNA | 情報処理安全確保支援士 | 支援士は難関のため、実務2〜3年を挟むのが現実的 |
| 上流・設計寄り | 基本情報技術者 | 応用情報技術者 | AWS認定ソリューションアーキテクト | 提案・設計に進みたい人向け。ネットワーク実務と並行が前提 |
迷ったら、いちばん上のオンプレ運用寄りのルートが無難です。未経験求人の絶対数が多く、どの方向にも後から曲がれます。クラウド方面に惹かれている方はクラウドエンジニアに向いている人も判断材料になります。
IT資格ロードマップの全体像
インフラに限らず、IT資格全体を難易度順の地図として持っておくと、自分の現在地が測りやすくなります。分野ごとに整理したのが次の表です。
| 分野 | 入門レベル | 中級レベル | 上級レベル |
|---|---|---|---|
| 基礎・共通 | ITパスポート | 基本情報技術者 | 応用情報技術者 |
| ネットワーク | CCNA | CCNP | ネットワークスペシャリスト |
| サーバー・OS | LinuC レベル1 / LPIC-1 | LinuC レベル2 / LPIC-2 | LinuC レベル3 / LPIC-3 |
| クラウド | AWS認定クラウドプラクティショナー、Microsoft Azure Fundamentals | AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト、Azure Administrator Associate | AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル |
| セキュリティ | 情報セキュリティマネジメント | 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) | CISSP |
| データベース | ORACLE MASTER Bronze | ORACLE MASTER Silver | データベーススペシャリスト |
| 上流・管理 | 基本情報技術者 | プロジェクトマネージャ試験 | ITストラテジスト |
使い方は単純です。まず自分の専門分野を1行決め、左から順に進みます。並行して「基礎・共通」の行を保険として押さえておく。これがIT資格ロードマップのもっとも素直な歩き方です。
分野をまたいで手を広げるのは、中級に1つ届いてからで十分。入門レベルを分野違いで3つ持つより、1分野で中級まで到達しているほうが、採用側からは読みやすい経歴になります。インフラ以外の職種も含めて比較したい方はエンジニアにおすすめの資格7選を参照してください。
主要資格を個別に見る
ここからは、ロードマップに登場した資格を一つずつ詳しく見ていきます。難易度、勉強時間、向いている人、受けるべきタイミングの4点で整理します。
LinuC / LPIC
Linuxサーバーの操作・管理スキルを証明する資格です。レベル1では、コマンドライン操作、ファイルシステム、ユーザー管理、パッケージ管理といった基礎が問われます。勉強時間は100〜150時間程度と言われており、未経験からでも2〜3か月で射程に入ります。
向いているのは、サーバー運用・構築の求人を狙う人です。タイミングは早いほどよく、転職活動を始める前に取得しておくと応募できる求人の幅が広がります。実際にコマンドを打った経験で得点が変わる内容なので、仮想環境の用意は事実上必須です。
CCNA
シスコシステムズが実施するネットワーク技術者向けの認定です。ルーティング、スイッチング、IPアドレッシング、無線、セキュリティの基礎まで範囲が広く、150〜200時間程度の学習が必要と言われています。インフラ系資格のなかでは難易度が高めの部類です。
向いているのは、ネットワークの設計・構築・運用に進みたい人。タイミングは、IT基礎かLinuxのどちらかを一度通過したあとが理想です。求人票での知名度が高く、未経験転職での費用対効果という意味ではもっとも分かりやすい1枚です。
AWS認定(CLF→SAA)
クラウドプラクティショナー(CLF)は入門資格で、AWSのサービス概要・料金体系・セキュリティの考え方を広く浅く問われます。50時間前後で届く人もいる、比較的軽い試験です。ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)はここから一段上がり、可用性やコスト最適化を踏まえた構成の選択が問われます。200時間前後を見込んでおくと安心です。
向いているのは、クラウド案件に関わりたい人、将来的に単価の高い領域へ移りたい人。CLFは転職活動中でも取れますが、SAAは実務でAWSに触れながら学ぶほうが効率的です。
ITパスポート
経済産業省が所管する国家試験で、IT全般の基礎知識に加え、経営やマネジメントの用語も範囲に含まれます。難易度は低めで、100〜150時間程度、人によっては1か月ほどで合格ラインに届くと言われています。
向いているのは、IT知識がほぼゼロの人、文系出身で用語に不安がある人です。タイミングは学習の最初期。エンジニア転職の武器としての効果は限定的ですが、その後の学習効率を上げる下地としては費用対効果の高い一手です。
基本情報技術者
ITパスポートの一段上に位置する国家試験で、アルゴリズム、データ構造、ネットワーク、データベース、セキュリティ、マネジメントまでを網羅します。200時間前後の学習が目安とされ、独学で挑む人も多い試験です。
向いているのは、体系的な土台を作りたい人、資格手当の対象になる企業を志望する人。タイミングは学習の初期でも実務1年後でも成立します。ただし未経験転職の直前に急ぐ資格ではありません。同じ200時間をCCNAに使ったほうが、求人への直結度は高くなります。
応用情報技術者
基本情報の上位に位置し、午後試験では記述式で設計や運用の判断を問われます。実務経験があるほど有利になる試験で、基本情報合格者でも200時間以上の追加学習を要すると言われています。
向いているのは、運用から設計・提案に軸足を移したい人、社内でリーダー職を狙う人です。タイミングは実務2〜3年目以降が現実的。この資格を持っていると、後述の高度試験を受ける際に一部免除が受けられる点も見逃せません。
情報処理安全確保支援士
セキュリティ分野の国家資格で、登録セキスペとも呼ばれます。高度試験に分類される難関で、応用情報レベルの知識を前提に、セキュリティの設計・運用・インシデント対応まで深く問われます。
向いているのは、セキュリティ専門職を目指す人。タイミングは実務3年目以降が目安です。合格後は登録と継続的な講習受講が必要になるため、キャリアの方向性が固まってから挑むのが合理的です。
Azure / Google Cloud の認定
クラウドはAWSだけではありません。Microsoft AzureにはAzure Fundamentals(AZ-900)やAzure Administrator Associate(AZ-104)があり、Google CloudにはCloud Digital LeaderやAssociate Cloud Engineerがあります。難易度の階段の作り方はAWSとよく似ており、入門資格は50〜80時間程度、アソシエイト級は150時間前後が目安と言われています。
向いているのは、志望企業が使っているクラウドがAWS以外だと分かっている人です。特にAzureは大手企業の社内システムで採用されている場面が多く、社内システム寄りの求人と相性がよい傾向があります。まず1つのクラウドを深くやり、必要になってから広げる。この順序は崩さないほうが賢明です。
LPICとLinuCはどっちを取るべき?
Linux資格の定番であるLPICとLinuCは、しばしば「どっちを取るべきか」と議論になります。両者の違いを整理しましょう。
LPICはカナダに本部を置くLPIが運営する国際資格で、世界中で通用する知名度があります。一方LinuCは、LPI-Japanが日本市場向けに提供している資格で、クラウドやコンテナなど比較的新しい技術要素も試験範囲に取り入れられています。
試験範囲は重なる部分が多く、学習内容も大きくは変わりません。日本国内で転職する分には、どちらを取得しても評価に大差はないと言われています。海外で働く可能性を重視するならLPIC、日本国内でのキャリアを想定し新しめの技術動向も学びたいならLinuC、という選び方が一つの目安です。迷って足が止まるくらいなら、教材が手に入りやすいほうを選んですぐ学習を始めることをおすすめします。
資格を効率よく取得する勉強法
インフラ系資格の学習は、参考書の読み込みと問題演習の反復が基本です。定番の対策書を1冊決めて2〜3周し、問題演習サイトや模擬試験で出題形式に慣れましょう。
それに加えて効果的なのが、手を動かす学習です。自宅のPCに仮想環境を作ってLinuxをインストールしたり、ネットワークシミュレーターでルーターの設定を試したりすると、コマンドや概念が体感として定着します。この「触ったことがある」経験は、面接で学習姿勢を語る際にも説得力を生みます。
働きながら学ぶ場合は、平日1時間・休日2〜3時間のペースでも、3か月あればCCNAやLinuCレベル1の合格圏に届く人が多いようです。
もう一つ、順番を守るうえで大事なのは「1つ受かったら間を空けずに次へ進む」ことです。合格の直後は学習リズムが体に残っているため、2つ目の立ち上がりが最も軽くなります。ここで数か月休んでしまうと、また最初の坂を登り直すことになります。体系的に学びたい方は学習講座も活用してみてください。
資格だけでは転職できない
順番の話をしてきましたが、最後に釘を刺しておきます。資格は転職の必要条件でも十分条件でもありません。あくまで「話を聞いてもらえる確率を上げる道具」です。
採用の現場では、資格を評価する企業とそうでない企業がはっきり分かれます。重視しやすいのは、SES企業や大手のグループ会社、公共系の案件を扱う企業。案件へのアサインや単価交渉で保有資格が根拠として使われる構造があるためで、資格手当の制度もこの層に多く見られます。一方、自社サービス企業やスタートアップでは「何を作ったか、何を運用したか」を重視する傾向があります。
インフラ職の実績は、開発職のようにアプリを公開する形にはなりにくいので、代わりに次のような形が使われます。
- 自宅の仮想環境で複数台のサーバーを構築し、構成図とともに手順を記録する
- クラウドの無料枠でWebサーバーを立ち上げ、ドメイン取得から公開までを一通り経験する
- 構築手順をブログや技術記事として言語化し、なぜその設定にしたかまで書く
- 監視ツールやコンテナを導入し、障害を意図的に起こして復旧手順を検証する
これらは規模の大きさより、記録が残っていることに価値があります。面接で「資格の勉強と並行して、こういう環境を作って触っていました」と言えるかどうかで、同じ資格を持つ応募者のなかでの見え方が変わります。見せ方の作法はポートフォリオの作り方が参考になります。
配分の目安は、学習時間の7割を資格、3割を手を動かす検証。資格が増えても年収が自動的に上がるわけではない点も、あわせて知っておいてください。相場感はインフラエンジニアの年収で確認できます。
資格を転職活動で最大限に活かすには
資格は履歴書に書くだけでなく、志望動機や自己PRと結びつけることで効果を発揮します。「なぜインフラエンジニアなのか」「なぜこの資格を選んだのか」を一本のストーリーとして語れると、採用担当者に熱意が伝わります。
志望動機の組み立て方はインフラエンジニアの志望動機の書き方で詳しく解説していますので、資格学習と並行して準備を進めてみてください。
よくある質問(FAQ)
インフラエンジニアに資格は必須ですか?
必須ではありません。ただしインフラ分野は成果物を見せにくいため、未経験転職では資格が数少ない客観的なアピール材料になります。特にCCNAやLinuCは実務との関連が強く、取得の効果を実感しやすい資格です。
未経験ならまずどの資格から始めるべきですか?
IT知識ゼロならITパスポートか基本情報技術者試験、基礎がある程度身についているならCCNAまたはLinuCレベル1からで問題ありません。志望する職種がネットワーク寄りかサーバー寄りかで選ぶとよいでしょう。
CCNAとLinuCはどちらが転職に有利ですか?
応募する求人によります。ネットワーク構築・運用の求人ならCCNA、サーバー構築・運用ならLinuCが直結します。どちらも未経験者向け求人で歓迎されやすい資格なので、志望企業の業務内容に合わせて選ぶのが正解です。
資格の有効期限はありますか?
CCNAは3年、LinuCとLPICは認定から5年が有意性の目安とされ、AWS認定は3年で再認定が必要です。基本情報技術者などの国家資格には有効期限がありません。更新制の資格は、継続学習のペースメーカーとして活用しましょう。
未経験はどの資格から取るべきですか?
IT用語にまだ自信がないならITパスポートから、ある程度の基礎があるならLinuCレベル1から始めるのが素直な順番です。大事なのは、最初の1つを軽い資格にすること。最初に難関を選ぶと合格までが長引き、学習が続かなくなりがちです。短い期間で1度合格体験を作り、その勢いで本命へ進む設計のほうが、最終的な到達点は高くなります。
AWS認定はいつ受けるべきですか?
クラウドプラクティショナーは転職活動中でも取れます。ソリューションアーキテクト アソシエイトは、実務でクラウドに触れられる環境に入ってからのほうが効率的です。クラウド専業の企業を志望するなら、入社前にクラウドプラクティショナーまで済ませておくと面接での話が具体的になります。
資格は何個あれば転職に有利ですか?
未経験転職に限れば1〜2個で十分に成立します。数を積むより、取った資格と志望する業務が噛み合っているかが重要です。関連性の薄い資格を5つ並べるより、CCNAが1つあるほうがネットワーク系の求人では響きます。3つ目以降は、転職後に業務の方向が定まってから判断すれば間に合います。
資格手当はもらえますか?
企業によります。SES企業や大手のグループ会社では、資格に応じた手当や一時金を設けているところが少なくありません。金額は難易度によって幅があり、月額数千円から数万円、あるいは合格時の一時金という形もあります。受験料の会社負担がある企業もあるため、募集要項や面接の逆質問で確認しておくとよいでしょう。
独学で合格できますか?
インフラ系の資格は独学での合格例が多い分野です。市販の対策書と問題演習サイトが充実しており、仮想環境も無料で用意できます。分かれ目は、学習計画を自分で引けるかどうか。決められない自覚があるなら、講座や学習サービスで外からペースを与えてもらうほうが結果的に早く済みます。
資格を取るのに何年かかりますか?
第1〜第3ステップまでなら、働きながらでも1年前後が目安です。平日1時間・休日2〜3時間を保てば、資格1つあたり2〜3か月で回る計算になります。転職を資格の完走まで待つ必要はありません。1〜2個取った段階で応募を始め、残りは働きながら取るほうが、キャリアの立ち上がりは早くなります。
未経験からインフラエンジニアへの一歩を踏み出すなら、資格学習と求人探しを並行できる環境が近道です。エンジニア向けの学習コンテンツと転職支援を一体で提供するナミノリでは、未経験歓迎の求人一覧も公開しています。学びながら自分に合う職場を探してみてください。
まとめ
- インフラエンジニアは成果物を見せにくい職種のため、資格が有効なスキル証明になる
- おすすめは「基礎(ITパスポート・基本情報)→専門(CCNA・LinuC)→クラウド(AWS認定)」のロードマップ
- 資格を取る順番は、ITパスポート→LinuC/LPIC→CCNA→AWS認定→基本情報・応用情報が汎用ルート
- 目指す方向がオンプレ運用・クラウド・セキュリティ・上流のどれかで、順番は組み替えてよい
- ネットワーク志望はCCNA、サーバー志望はLinuC/LPICが入口
- LPICとLinuCは学習内容が近く、国内転職ならどちらでも評価に大差なし
- 問題演習に加えて、仮想環境などで手を動かす学習が合格と実務の両方に効く
- 資格だけでは転職は決まらない。手を動かした記録とセットで語れる状態を目指す
一歩ずつ資格を積み上げながら、インフラエンジニアへのキャリアを着実に進めていきましょう。